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"聖週間 "について学ぼう
聖週間はクリスチャンにとって1年で最も重要な週です。イースターの日曜日を迎えるために備える週であり, イエスの生涯の最後の週を思い起こす時でもあります。イエス・キリストの生涯の最後の一周間に何が起こったのかを一緒に学びながら, わたしたちにとってそれらの出来事が何を意味するのかをぜひ考えてみましょう。
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概要
しゅろの日曜日,イエス・キリストがエルサレムへの勝利の入場を果たされる中,イエスに従う人々はしゅろの葉を振り,道に上着を敷きました。人々は愛と賛美をもってイエスを囲み,「ホサナ」—「お救いください」と叫びました。イエスに従う者の多くは,イエスが自分たちをローマ帝国による支配から救ってくださることを期待していましたが,イエスの目的は永遠の観点に沿ったものでした。イエスが地上に来られたのは,政治的な解放をもたらすためではなく,全人類を罪と死から救うためだったのです。
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日々イエス・キリストに従おうと努めるには,どうすればよいでしょうか?
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概要
エルサレムにおられたとき,イエスは神殿を訪れました。イエスはそこで,天の御父の家の中で,様々な商人が物を売り買いしているのを御覧になりました。イエスは礼拝の場が汚され,「盗賊の巣」(ルカ19:46)と化しているのを見て,愕然とされました。イエスは,神に犠牲をささげようとやって来た貧しい人々に付け込む,神殿の責任者らを非難されました。そして,紛れもない権威をもって,商人や両替人たちに立ち去るよう命じられたのです。
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イエスの教えに耳を傾ける備えとして,自らの心と思いをどのように清められるでしょうか?
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概要
エルサレムにおいて,イエスは御自分を信じる者と批判する者の双方に囲まれていました。偉大な教師であるイエスは,知恵を分かち合う機会を決して逃されませんでした。生涯における最後の週,イエスは最も語り継がれる教えの幾つかを伝えられました。しかし,イエスの言葉は,その場にいた人々だけに向けられたものではありませんでした。務めを果たす間に語られたイエスの教えは,わたしたちの人生をも祝福してくれるのです。以下の動画から,イエスのたとえ話を幾つか御覧いただけます。
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聖句から学べる教訓を,自分の人生にどう生かすことができるでしょうか?
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概要
イエス・キリストとその弟子たちが聖なる一週間の各日に何をしたのか,確かな情報を持っている人はいませんが,聖書学者たちは,過越を控えたイエスが,週の数日ベタニヤの町で休まれたと推測しています。そこには,イエスを信じる者が大勢いました。その少し前,イエスはベタニヤを訪れ,友人のラザロを死者の中からよみがえらせました。この奇跡を目の当たりにし,町の多くの人々がイエスを神の子として信じたのです。
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イエス・キリストは,あなたの人生にどんな奇跡を起こしてくださいましたか?
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概要
イエスは使徒たちとともに,過越の神聖な祭日を祝われました。イエスは聖餐という神聖な儀式を定められ,御自分を記念するために食べ,飲むよう弟子たちを招かれました。イエスは弟子たちに,聖霊がもたらす慰めの力について教えられました。また,弟子たちと過ごす時間がもうじき終わりを告げようとしているのを知ったうえで,御自分が弟子たちを愛されたように,弟子たちも互いに愛し合うよう命じられました。そのような愛こそ,彼らが主の弟子であることを人々に示すしるしになると告げられたのです。
「最後の晩餐」と呼ばれる集いの後,イエスは使徒たちに,ゲツセマネという名の静かな園まで,夜を徹してついてくるよう命じられました。しかし,師がともに目を覚ましているよう求めたにもかかわらず,疲れ果てた弟子たちは寝入ってしまいました。イエスは独りで祈り始め,やがて理解しがたいほどの苦しみに襲われました。その園において,イエスは世の人々の罪と苦痛を引き受ける過程を始められたのです。それは翌日,ゴルゴダの十字架上で究極の結末を迎えることとなる,犠牲の業の始まりにすぎませんでした。
その晩遅く,イスカリオテのユダが,裏切りの末に救い主を地元当局へ引き渡したため,彼らはイエスを捕え,大祭司カヤパの邸宅に連れて行きました。イエスはそこで,翌朝の裁判を待つこととなったのです。
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イエスが聖餐を定められたのは,わたしたちが常にイエスとその犠牲を思い起こせるようにするためです。あなたは日々,どのようにしてイエスを尊び,思い起こすことができるでしょうか?
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概要
一方的な裁判が繰り広げられた末,イエス・キリストは十字架による死刑を宣告されました。ローマ兵らはイエスをあざけり,鞭打ち,十字架に釘で打ちつけました。ところが,イエス・キリストは彼らを罪に定めることなく,「彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか,わからずにいるのです」(ルカ23:34)と,御父に懇願されました。イエスは最も暗い瞬間にさえ,愛と贖いについて語られたのです。息を引き取られる間際,イエスは御父に呼びかけられました。イエスは「すべてが終った」という言葉を残しておられます(ヨハネ19:30)。ローマの百卒長,また彼とともにいた人々は,思いも寄らない証言をしました。「まことに,この人は神の子であった」と(マタイ27:54)。イエスが成し遂げられたことは,当時と同じく,今日にあっても畏敬の念を抱かせるものです。
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イエス・キリストは,赦しの究極の模範です。人生にあって,自分自身と他の人々に対してさらに寛容になるには,どうすればよいでしょうか?
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概要
イエス・キリストが亡くなられた翌日,弟子たちが感じたであろう苦悩は想像もつかないほどのものです。その前夜,イエスの遺体は丁重に整えられ,園の墓に置かれました。今や弟子たちは,イエスなくしてどのように人生を歩んでいけばよいのだろうと,悩ましい状況に置かれていたのです。イエスの死はほぼ確実に,弟子たちから何かを奪い去っていきましたが,彼らが失ったものは,イエスがその生涯をもって与えてくださったすべてのものに比べれば,取るに足りないものでした。弟子たちが理解しようとしまいと,イエス・キリストは御自分に従うすべての人のために新たな道を切り開かれました。その道は,わたしたちを待ち受けるどのような暗闇にも勝って明るく輝く,希望に照らされた道なのです。
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困難にあって,イエスが慰めを見いだす助けを与えてくださった経験がありますか?
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概要
朝早く,イエスの友人であり,信者であったマグダラのマリヤは,イエス・キリストの遺体を手入れしようと墓に向かいました。驚いたことに,墓は空になっていました。その後,マリヤが墓の外で涙を流していると,一人の男性に呼びかけられました。マリヤは彼を園の番人だと思いましたが,声の主は「マリヤよ」と彼女の名前を口にしました。そうしてマリヤが見ると,生き返ったイエス・キリストがおられたのです。内に留めておけないほどの,すばらしい事実を目の当たりにしたマリヤは,信仰が掻き立てられ,人々にこのことを知らせようと,喜びあふれ,力のかぎり走りました。
これは,今日もなお,人々を突き動かす証です。マリヤと同じく,あなたもイエス・キリストが生きておられると知ることができます。イエスのおかげで,だれもが再び生きるのです。キリストに従うなら,わたしたちは地上で真の幸福を見いだすことができ,来るべき世にあっては永遠の喜びを待ち望むことができます。
聖なる一週間の間,わたしたちにお付き合いくださり,ありがとうございました。以下の聖句を読みながら,今週学んだ様々なことを振り返ってみてください。
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イエス・キリストの復活について考えるとき,あなたはどのような気持ちを感じますか?
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マタイ 21:1–11
1 さて、彼らがエルサレムに近づき、オリブ山沿いのベテパゲに着いたとき、イエスはふたりの弟子をつかわして言われた、
2 「向こうの村へ行きなさい。するとすぐ、ろばがつながれていて、子ろばがそばにいるのを見るであろう。それを解いてわたしのところに引いてきなさい。
3 もしだれかが、あなたがたに何か言ったなら、主がお入り用なのです、と言いなさい。そう言えば、すぐ渡してくれるであろう」。
4 こうしたのは、預言者によって言われたことが、成就するためである。
5 すなわち、「シオンの娘に告げよ、見よ、あなたの王がおいでになる、柔和なおかたで、ろばに乗って、くびきを負うろばの子に乗って」。
6 弟子たちは出て行って、イエスがお命じになったとおりにし、
7 ろばと子ろばとを引いてきた。そしてその上に自分たちの上着をかけると、イエスはそれにお乗りになった。
8 群衆のうち多くの者は自分たちの上着を道に敷き、また、ほかの者たちは木の枝を切ってきて道に敷いた。
9 そして群衆は、前に行く者も、あとに従う者も、共に叫びつづけた、「ダビデの子に、ホサナ。主の御名によってきたる者に、祝福あれ。いと高き所に、ホサナ」。
10 イエスがエルサレムにはいって行かれたとき、町中がこぞって騒ぎ立ち、「これは、いったい、どなただろう」と言った。
11 そこで群衆は、「この人はガリラヤのナザレから出た預言者イエスである」と言った。
ルカ19:29-44
29 そしてオリブという山に沿ったベテパゲとベタニヤに近づかれたとき、ふたりの弟子をつかわして言われた、
30 「向こうの村へ行きなさい。そこにはいったら、まだだれも乗ったことのないろばの子がつないであるのを見るであろう。それを解いて、引いてきなさい。
31 もしだれかが『なぜ解くのか』と問うたら、『主がお入り用なのです』と、そう言いなさい」。
32 そこで、つかわされた者たちが行って見ると、果して、言われたとおりであった。
33 彼らが、そのろばの子を解いていると、その持ち主たちが、「なぜろばの子を解くのか」と言ったので、
34 「主がお入り用なのです」と答えた。
35 そしてそれをイエスのところに引いてきて、その子ろばの上に自分たちの上着をかけてイエスをお乗せした。
36 そして進んで行かれると、人々は自分たちの上着を道に敷いた。
37 いよいよオリブ山の下り道あたりに近づかれると、大ぜいの弟子たちはみな喜んで、彼らが見たすべての力あるみわざについて、声高らかに神をさんびして言いはじめた、
38 「主の御名によってきたる王に、祝福あれ。天には平和、いと高きところには栄光あれ」。
39 ところが、群衆の中にいたあるパリサイ人たちがイエスに言った、「先生、あなたの弟子たちをおしかり下さい」。
40 答えて言われた、「あなたがたに言うが、もしこの人たちが黙れば、石が叫ぶであろう」。
41 いよいよ都の近くにきて、それが見えたとき、そのために泣いて言われた、
42 「もしおまえも、この日に、平和をもたらす道を知ってさえいたら……しかし、それは今おまえの目に隠されている。
43 いつかは、敵が周囲に塁を築き、おまえを取りかこんで、四方から押し迫り、
44 おまえとその内にいる子らとを地に打ち倒し、城内の一つの石も他の石の上に残して置かない日が来るであろう。それは、おまえが神のおとずれの時を知らないでいたからである」。
マルコ 11:15–18
15 それから、彼らはエルサレムにきた。イエスは宮に入り、宮の庭で売り買いしていた人々を追い出しはじめ、両替人の台や、はとを売る者の腰掛をくつがえし、
16 また器ものを持って宮の庭を通り抜けるのをお許しにならなかった。
17 そして、彼らに教えて言われた、「『わたしの家は、すべての国民の祈の家ととなえらるべきである』と書いてあるではないか。それだのに、あなたがたはそれを強盗の巣にしてしまった」。
18 祭司長、律法学者たちはこれを聞いて、どうかしてイエスを殺そうと計った。彼らは、群衆がみなその教に感動していたので、イエスを恐れていたからである。
マタイ 22:36–40
36 「先生、律法の中で、どのいましめがいちばん大切なのですか」。
37 イエスは言われた、「『心をつくし、精神をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。
38 これがいちばん大切な、第一のいましめである。
39 第二もこれと同様である、『自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ』。
40 これらの二つのいましめに、律法全体と預言者とが、かかっている」。
マタイ 25:34–45
34 そのとき、王は右にいる人々に言うであろう、『わたしの父に祝福された人たちよ、さあ、世の初めからあなたがたのために用意されている御国を受けつぎなさい。
35 あなたがたは、わたしが空腹のときに食べさせ、かわいていたときに飲ませ、旅人であったときに宿を貸し、
36 裸であったときに着せ、病気のときに見舞い、獄にいたときに尋ねてくれたからである』。
37 そのとき、正しい者たちは答えて言うであろう、『主よ、いつ、わたしたちは、あなたが空腹であるのを見て食物をめぐみ、かわいているのを見て飲ませましたか。
38 いつあなたが旅人であるのを見て宿を貸し、裸なのを見て着せましたか。
39 また、いつあなたが病気をし、獄にいるのを見て、あなたの所に参りましたか』。
40 すると、王は答えて言うであろう、『あなたがたによく言っておく。わたしの兄弟であるこれらの最も小さい者のひとりにしたのは、すなわち、わたしにしたのである』。
41 それから、左にいる人々にも言うであろう、『のろわれた者どもよ、わたしを離れて、悪魔とその使たちとのために用意されている永遠の火にはいってしまえ。
42 あなたがたは、わたしが空腹のときに食べさせず、かわいていたときに飲ませず、
43 旅人であったときに宿を貸さず、裸であったときに着せず、また病気のときや、獄にいたときに、わたしを尋ねてくれなかったからである』。
44 そのとき、彼らもまた答えて言うであろう、『主よ、いつ、あなたが空腹であり、かわいておられ、旅人であり、裸であり、病気であり、獄におられたのを見て、わたしたちはお世話をしませんでしたか』。
45 そのとき、彼は答えて言うであろう、『あなたがたによく言っておく。これらの最も小さい者のひとりにしなかったのは、すなわち、わたしにしなかったのである」。
ヨハネ 11:1–44
1 さて、ひとりの病人がいた。ラザロといい、マリヤとその姉妹マルタの村ベタニヤの人であった。
2 このマリヤは主に香油をぬり、自分の髪の毛で、主の足をふいた女であって、病気であったのは、彼女の兄弟ラザロであった。
3 姉妹たちは人をイエスのもとにつかわして、「主よ、ただ今、あなたが愛しておられる者が病気をしています」と言わせた。
4 イエスはそれを聞いて言われた、「この病気は死ぬほどのものではない。それは神の栄光のため、また、神の子がそれによって栄光を受けるためのものである」。
5 イエスは、マルタとその姉妹とラザロとを愛しておられた。
6 ラザロが病気であることを聞いてから、なおふつか、そのおられた所に滞在された。
7 それから弟子たちに、「もう一度どユダヤに行こう」と言われた。
8 弟子たちは言った、「先生、ユダヤ人らが、さきほどもあなたを石で殺そうとしていましたのに、またそこに行かれるのですか」。
9 イエスは答えられた、「一日には十二時間あるではないか。昼間あるけば、人はつまずくことはない。この世の光を見ているからである。
10 しかし、夜あるけば、つまずく。その人のうちに、光がないからである」。
11 そう言われたが、それからまた、彼らに言われた、「わたしたちの友ラザロが眠っている。わたしは彼を起しに行く」。
12 すると弟子たちは言った、「主よ、眠っているのでしたら、助かるでしょう」。
13 イエスはラザロが死んだことを言われたのであるが、弟子たちは、眠って休んでいることをさして言われたのだと思った。
14 するとイエスは、あからさまに彼らに言われた、「ラザロは死んだのだ。
15 そして、わたしがそこにいあわせなかったことを、あなたがたのために喜ぶ。それは、あなたがたが信じるようになるためである。では、彼のところに行こう」。
16 するとデドモと呼ばれているトマスが、仲間の弟子たちに言った、「わたしたちも行って、先生と一緒に死のうではないか」。
17 さて、イエスが行ってごらんになると、ラザロはすでに四日間も墓の中に置かれていた。
18 ベタニヤはエルサレムに近く、二十五丁ばかり離れたところにあった。
19 大ぜいのユダヤ人が、その兄弟のことで、マルタとマリヤとを慰さめようとしてきていた。
20 マルタはイエスがこられたと聞いて、出迎えに行ったが、マリヤは家ですわっていた。
21 マルタはイエスに言った、「主よ、もしあなたがここにいて下さったなら、わたしの兄弟は死ななかったでしょう。
22 しかし、あなたがどんなことをお願いになっても、神はかなえて下さることを、わたしは今でも存じています」。
23 イエスはマルタに言われた、「あなたの兄弟はよみがえるであろう」。
24 マルタは言った、「終りの日のよみがえりの時よみがえることは、存じています」。
25 イエスは彼女に言われた、「わたしはよみがえりであり、命である。わたしを信じる者は、たとい死んでも生きる。
26 また、生きていて、わたしを信じる者は、いつまでも死なない。あなたはこれを信じるか」。
27 マルタはイエスに言った、「主よ、信じます。あなたがこの世にきたるべきキリスト、神の御子であると信じております」。
28 マルタはこう言ってから、帰って姉妹のマリヤを呼び、「先生がおいでになって、あなたを呼んでおられます」と小声で言った。
29 これを聞いたマリヤはすぐ立ち上って、イエスのもとに行った。
30 イエスはまだ村に、はいってこられず、マルタがお迎えしたその場所におられた。
31 マリヤと一緒に家にいて彼女を慰めていたユダヤ人たちは、マリヤが急いで立ち上がって出て行くのを見て、彼女は墓に泣きに行くのであろうと思い、そのあとからついて行った。
32 マリヤは、イエスのおられる所に行ってお目にかかり、その足もとにひれ伏して言った、「主よ、もしあなたがここにいて下さったなら、わたしの兄弟は死ななかったでしょう」。
33 イエスは、彼女が泣き、また、彼女と一緒にきたユダヤ人たちも泣いているのをごらんになり、激しく感動し、また心を騒がせ、そして言われた、
34 「彼をどこに置いたのか」。彼らはイエスに言った、「主よ、きて、ごらん下さい」。
35 イエスは涙を流された。
36 するとユダヤ人たちは言った、「ああ、なんと彼を愛しておられたことか」。
37 しかし、彼らのある人たちは言った、「あの盲人の目をあけたこの人でも、ラザロを死なせないようには、できなかったのか」。
38 イエスはまた激しく感動して、墓にはいられた。それは洞穴であって、そこに石がはめてあった。
39 イエスは言われた、「石を取りのけなさい」。死んだラザロの姉妹マルタが言った、「主よ、もう臭くなっております。四日もたっていますから」。
40 イエスは彼女に言われた、「もし信じるなら神の栄光を見るであろうと、あなたに言ったではないか」。
41 人々は石を取りのけた。すると、イエスは目を天にむけて言われた、「父よ、わたしの願いをお聞き下さったことを感謝します。
42 あなたがいつでもわたしの願いを聞きいれて下さることを、よく知っています。しかし、こう申しますのは、そばに立っている人々に、あなたがわたしをつかわされたことを、信じさせるためであります」。
43 こう言いながら、大声で「ラザロよ、出てきなさい」と呼ばわれた。
44 すると、死人は手足を布でまかれ、顔も顔おおいで包まれたまま、出てきた。イエスは人々に言われた、「彼をほどいてやって、帰らせなさい」。
マタイ 26:14–16
14 時に、十二弟子のひとりイスカリオテのユダという者が、祭司長たちのところに行って
15 言った、「彼をあなたがたに引き渡せば、いくらくださいますか」。すると、彼らは銀貨三十枚を彼に支払った。
16 その時から、ユダはイエスを引きわたそうと、機会をねらっていた。
ルカ 22:14–20, 39–54
14 時間になったので、イエスは食卓につかれ、使徒たちも共に席についた。
15 イエスは彼らに言われた、「わたしは苦しみを受ける前に、あなたがたとこの過越の食事をしようと、切に望んでいた。
16 あなたがたに言って置くが、神の国で過越が成就する時までは、わたしは二度と、この過越の食事をすることはない」。
17 そして杯を取り、感謝して言われた、「これを取って、互に分けて飲め。
18 あなたがたに言っておくが、今からのち神の国が来るまでは、わたしはぶどうの実から造ったものを、いっさい飲まない」。
19 またパンを取り、感謝してこれをさき、弟子たちに与えて言われた、「これは、あなたがたのために与えるわたしのからだである。わたしを記念するため、このように行いなさい」。
20 食事ののち、杯も同じ様にして言われた、「この杯は、あなたがたのために流すわたしの血で立てられる新しい契約である
39 イエスは出て、いつものようにオリブ山に行かれると、弟子たちも従がって行った。
40 いつもの場所に着いてから、彼らに言われた、「誘惑に陥らないように祈りなさい」。
41 そしてご自分は、石を投げてとどくほど離れたところへ退き、ひざまずいて、祈って言われた、
42 「父よ、みこころならば、どうぞ、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの思いではなく、みこころが成るようにしてください」。
43 そのとき、御使が天からあらわれてイエスを力づけた。
44 イエスは苦しみもだえて、ますます切に祈られた。そして、その汗が血のしたたりのように地に落ちた。
45 祈を終えて立ちあがり、弟子たちのところへ行かれると、彼らが悲しみのはて寝入っているのをごらんになって
46 言われた、「なぜ眠っているのか。誘惑に陥らないように、起きて祈っていなさい」。
47 イエスがまだそう言っておられるうちに、そこに群衆が現れ、十二弟子のひとりでユダという者ものが先頭に立って、イエスに接吻しようとして近づいてきた。
48 そこでイエスは言われた、「ユダ、あなたは接吻をもって人の子を裏切るのか」。
49 イエスのそばにいた人たちは、事のなりゆきを見て、「主よ、つるぎで切りつけてやりましょうか」と言って、
50 そのうちのひとりが、祭司長の僕に切りつけ、その右の耳を切り落とした。
51 イエスはこれに対して言われた、「それだけでやめなさい」。そして、その僕の耳に手を触て、おいやしになった。
52 それから、自分にむかって来る祭司長、宮守がしら、長老たちに対して言われた、「あなたがたは、強盗にむかうように剣や棒を持って出てきたのか。
53 毎日あなたがたと一緒に宮にいた時には、わたしに手をかけなかった。だが、今はあなたがたの時、また、やみの支配の時である」。
54 それから人々はイエスを捕え、ひっぱって大祭司の邸宅へつれて行った。ペテロは遠くからついて行った。
マタイ 26:36–57
36 それから、イエスは彼らと一緒に、ゲツセマネという所へ行かれた。そして弟子たちに言われた、「わたしが向こうへ行って祈っている間、ここにすわっていなさい」。
37 そしてペテロとゼベダイの子こふたりとを連れて行かれたが、悲しみを催しまた悩みはじめられた。
38 そのとき、彼らに言われた、「わたしは悲しみのあまり死ぬほどである。ここに待っていて、わたしと一緒に目をさましていなさい」。
39 そして少し進んで行き、うつぶしになり、祈って言われた、「わが父よ、もしできることでしたらどうか、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの思いのままにではなく、みこころのままになさって下さい」。
40 それから、弟子たちの所にきてごらんになると、彼らが眠っていたので、ペテロに言われた、「あなたがたはそんなに、ひと時もわたしと一緒に目をさましていることが、できなかったのか。
41 誘惑に陥らないように、目をさまして祈っていなさい。心は熱っしているが、肉体が弱いのである」。
42 また二度目に行って、祈って言われた、「わが父よ、この杯を飲むほかに道がないのでしたら、どうか、みこころが行なわれますように」。
43 またきてごらんになると、彼らはまた眠っていた。その目が重くなっていたのである。
44 それで彼らをそのままにして、また行って、三度目に同じ言葉で祈られた。
45 それから弟子たちの所に帰ってきて、言われた、「まだ眠っているのか、休んでいるのか。見よ、時が迫った。人の子は罪人らの手に渡たされるのだ。
46 立たて、さあ行こう。見よ、わたしを裏切る者が近づいてきた」。
47 そして、イエスがまだ話しておられるうちに、そこに、十二弟子のひとりのユダがきた。また祭司長、民の長老たちから送られた大ぜいの群衆も、剣と棒とを持って彼についてきた。
48 イエスを裏切った者が、あらかじめ彼らに、「わたしの接吻する者が、その人だ。その人をつかまえろ」と合図をしておいた。
49 彼はすぐイエスに近寄り、「先生、いかがですか」と言って、イエスに接吻した。
50 しかし、イエスは彼に言われた、「友よ、なんのためにきたのか」。このとき、人々が進み寄って、イエスに手をかけてつかまえた。
51 すると、イエスと一緒にいた者のひとりが、手を伸ばして剣を抜き、そして大祭司の僕に切りかかって、その片耳を切り落とした。
52 そこで、イエスは彼に言われた、「あなたの剣をもとの所におさめなさい。剣をとる者はみな、剣で滅びる。
53 それとも、わたしが父に願って、天の使いたちを十二軍団以上も、今つかわしていただくことができないと、あなたは思うのか。
54 しかし、それでは、こうならねばならないと書いてある聖書の言葉は、どうして成就されようか」。
55 そのとき、イエスは群衆に言いわれた、「あなたがたは強盗にむかうように、剣や棒を持ってわたしを捕えにきたのか。わたしは毎日、宮ですわって教えていたのに、わたしをつかまえはしなかった。
56 しかし、すべてこうなったのは、預言者たちの書いたことが、成就するためである」。そのとき、弟子たちは皆イエスを見捨てて逃げ去った。
57 さて、イエスをつかまえた人たちは、大祭司カヤパのところにイエスを連れて行った。そこには律法学者、長老たちが集まっていた。
マタイ 26:59–75
59 さて、祭司長たちと全議会とは、イエスを死刑にするため、イエスに不利な偽証を求めようとしていた。
60 そこで多くの偽証者が出てきたが、証拠があがらなかった。しかし、最後にふたりの者が出てきて
61 言った、「この人は、わたしは神の宮を打ちこわし、三日の後に建ることができる、と言いました」。
62 すると、大祭司が立ち上がってイエスに言った、「何も答えないのか。これらの人々があなたに対して不利な証言を申し立てているが、どうなのか」。
63 しかし、イエスは黙っておられた。そこで大祭司は言った、「あなたは神の子キリストなのかどうか、生ける神に誓ってわれわれに答えよ」。
64 イエスは彼に言われた、「あなたの言うとおりである。しかし、わたしは言っておく。あなたがたは、間もなく、人の子が力ある者の右に座し、天の雲に乗って来るのを見るであろう」。
65 すると、大祭司はその衣を引裂いて言った、「彼は神を汚がした。どうしてこれ以上、証人の必要があろう。あなたがたは今このけがし言を聞きいた。
66 あなたがたの意見はどうか」。すると、彼らは答えて言った、「彼は死に当たるものだ」。
67 それから、彼かはイエスの顔につばきをかけて、こぶしで打ち、またある人は手のひらでたたいて言った、
68 「キリストよ、言いあててみよ、打ったのはだれか」。
69 ペテロは外で中庭にすわっていた。するとひとりの女中が彼のところにきて、「あなたもあのガリラヤ人イエスと一緒だった」と言った。
70 するとペテロは、みんなの前でそれを打ち消して言った、「あなたが何を言っているのか、わからない」。
71 そう言って入口の方に出て行くと、ほかの女中が彼を見て、そこにいる人々にむかって、「この人はナザレ人イエスと一緒だった」と言った。
72 そこで彼は再びそれを打ち消して、「そんな人は知らない」と誓って言った。
73 しばらくして、そこに立っていた人々が近寄ってきて、ペテロに言った、「確にあなたも彼らの仲間だ。言葉づかいであなたのことがわかる」。
74 彼は「その人のことは何も知らない」と言って、激しく誓いはじめた。するとすぐ鶏が鳴いた。
75 ペテロは「鶏が鳴く前、三度わたしを知らないと言うであろう」と言われたイエスの言葉を思い出だし、外に出て激しく泣いた
マタイ 27:1–61
1.夜が明けると、祭司長たち、民の長老たち一同は、イエスを殺そうとして協議をこらした上、
2.イエスを縛って引き出し、総督ピラトに渡した。
3.そのとき、イエスを裏切ったユダは、イエスが罪に定められたのを見て後悔し、銀貨三十枚を祭司長、長老たちに返して言った、
「わたしは罪のない人の血を売るようなことをして、罪を犯しました」。しかし彼らは言った、「それは、われわれの知ったこ
とか。自分で始末するがよい」。
5.そこで、彼は銀貨を聖所に投げ込んで出て行き、首をつって死んだ。
6.祭司長たちは、その銀貨を拾いあげて言った、
「これは血の代価だから、宮の金庫に入れるのはよくのない」。
7.そこで彼らは協議の上、外国人の墓地にするために、その金で陶器師の畑を買った。
8.そのために、この畑は今日まで血の畑と呼ばれている。
9.こうして預言者エレミヤによって言われた言葉が、成就したのである。すなわち、彼らは、値をつけられたもの、すなわち、
イスラエルの子らが値をつけたものの代価、銀貨三十を取って、
10.主がお命じになったように、陶器師の畑の代価として、その金を与えた」。
11.さて、イエスは総督の前に立たれた。すると総督はイエスに尋ねて言った、
「あなたがユダヤ人の王であるか」。イエスは「そのとおりである」と言われた。
12.しかし、祭司長、長老たちが訴えている間、イエスはひと言もお答えにならなかった。
13.するとピラトは言った、「あんなにまで次々に、あなたに不利な証言を立てているのが、あなたには聞えないのか」。
14.しかし、総督が非常に不思議に思ったほどに、イエスは何を言われても、ひと言もお答えにならなかった。
15.さて、祭のたびごとに、総督は群衆が願い出る囚人ひとりを、ゆるしてやる慣例になっていた。
16.ときに、バラバという評判の囚人がいた。
17.それで、彼らが集まったとき、ピラトは言った、
「おまえたちは、だれをゆるしてほしいのか。バラバか、それとも、キリストといわれるイエスか」。
18.彼らがイエスを引きわたしたのは、ねたみのためであることが、ピラトにはよくわかっていたからである。
19.また、ピラトが裁判の席についていたとき、その妻が人を彼のもとにつかわして、「あの義人には関係しないでください。わたしはきょう夢で、あの人のためにさんざん苦しみましたから」と言わせた。
20.しかし、祭司長、長老たちは、バラバをゆるして、イエスを殺してもらうようにと、群衆を説き伏せた。
21.総督は彼らにむかって言った、「ふたりのうち、どちらをゆるしてほしいのか」。彼らは「バラバの方を」と言った。
22.ピラトは言った、「それではキリストといわれるイエスは、どうしたらよいか」。彼らはいっせいに「十字架につけよ」と言った。
23.しかし、ピラトは言った、「あの人は、いったい、どんな悪事をしたのか」。すると彼らはいっそう激しく叫んで、「十字架につけよ」と言った。
24.ピラトは手のつけようがなく、かえって暴動になりそうなのを見て、水を取り、群衆の前で手を洗って言った、
「この人の血について、わたしには責任がない。おまえたちが自分で始末をするがよい」。
25.すると、民衆全体が答えて言った、血の責任は、われわれとわれわれの子孫の上にかかってもよい」。
26.そこで、ピラトはバラバをゆるしてやり、イエスをむち打ったのち、十字架につけるために引きわたした。
27.それから総督の兵士たちは、イエスを官邸に連れて行って、全部隊をイエスのまわりに集めた。
28.そしてその上着をぬがせて、赤い外套を着せ、
29.また、いばらで冠を編んでその頭にかぶらせ、右の手には葦の棒を持たせ、それからその前にひざまずき、嘲弄して、
「ユダヤ人の王、ばんざい」と言った。
30.また、イエスにつばきをかけ、葦の棒を取りあげてその頭をたたいた。
31.こうしてイエスを嘲弄したあげく、外套をはぎ取って元の上着を着せ、それから十字架につけるために引き出した。
32. 彼らが出て行くと、シモンという名のクレネ人に出会ったので、イエスの十字架を無理に負わせた。
33. そして、ゴルゴダ、すなわち、されこうべの場、という所にきたとき、
34. 彼らはにがみをまぜたぶどう酒を飲ませようとしたが、イエスはそれをなめただけで、飲もうとされなかった。
35.彼らはイエスを十字架につけてから、くじを引いて、その着物を分け、
36.そこにすわってイエスの番をしていた。
37.そしてその頭の上の方に、「これはユダヤ人の王イエス」と書いた罪状書きをかかげた。
38.同時に、ふたりの強盗がイエスと一緒に、ひとりは右に、ひとりは左に、十字架につけられた。
39.そこを通りかかった者たちは、頭を振りながら、イエスをののしって
40.言った、「神殿を打ちこわして三日のうちに建てる者よ。もし神の子なら、自分を救え。
そして十字架からおりてこい」。
41.祭司長たちも同じように、律法学者、長老たちと一緒になって、嘲弄して言った、
42.「他人を救ったが、自分自身を救うことができない。あれがイスラエルの王なのだ。いま十字架からおりてみよ。そうしたら信じよう。
43.彼は神にたよっているが、神のおぼしめしがあれば、今、救ってもらうがよい。自分は神の子だと言っていたのだから」。
44.一緒に十字架につけられた強盗どもまでも、同じようにイエスをののしった。
45. さて、昼の十二時から地上の全面が暗くなって、三時に及んだ。
46.そして三時ごろに、イエスは大声で叫んで「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」と言われた。
それは「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。
47.すると、そこに立っていたある人々が、これを聞いて言った、「あれはエリヤを呼んでいるのだ」。
48.するとすぐ、彼らのうちのひとりが走り寄って、海綿を取り、それに酢いぶどう酒を含ませて葦の棒につけ、イエスに飲ませようとした。
49.ほかの人々は言った、「待て、エリヤが彼を救いに来るかどうか、見ていよう」。
50.イエスはもう一度大声で叫んで、ついに息をひきとられた。
51.すると見よ、神殿の幕が上から下まで真二つに裂けた。また地震があり、岩が裂け、
52.また墓が開け、眠っている多くの聖徒たちの死体が生き返った。
53.そしてイエスの復活ののち、墓から出てきて、聖なる都にはいり、多くの人に現れた。
54.百卒長、および彼と一緒にイエスの番をしていた人々は、地震や、いろいろのできごとを見て非常に恐れ、「まことに、この人は神の子であった」と言った。
55.また、そこには遠くの方から見ている女たちも多くいた。彼らはイエスに仕えて、ガリラヤから従ってきた人たちであった。
56.その中には、マグダラのマリヤ、ヤコブとヨセフとの母マリヤ、またゼベダイの子たちの母がいた。
57.夕方になってから、アリマタヤの金持で、ヨセフという名の人がきた。彼もまたイエスの弟子であった。
58.この人がピラトの所へ行って、イエスのからだの引取りかたを願った。そこで、ピラトはそれを渡すように命じた。
59.ヨセフは死体を受け取って、きれいな亜麻布に包み、
60.岩を掘って造った彼の新しい墓に納め、そして墓の入口に大きい石をころがしておいて、帰った。
61. マグダラのマリヤとほかのマリヤとが、墓にむかってそこにすわっていた。
ヨハネ 14:15–16, 26–27
15 もしあなたがたがわたしを愛するならば、わたしのいましめを守るべきである。
16 わたしは父にお願いしよう。そうすれば、父は別に助け主を送って、いつまでもあなたがたと共におらせて下さるであろう。
26 しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってつかわされる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、またわたしが話しておいたことを、ことごとく思い起させるであろう。わたしは平安をあなたがたに残して行く。
27 わたしの平安をあなたがたに与える。わたしが与えるのは、世が与えるようなものとは異なる。あなたがたは心を騒がせるな、またおじけるな。
マタイ 27:62–66
62 あくる日は準備の日の翌日であったが、その日に、祭司長、パリサイ人たちは、ピラトのもとに集まって言った、
63 「長官、あの偽り者がまだ生きていたとき、『三日の後に自分はよみがえる』と言ったのを、思い出しました。
64 ですから、三日目まで墓の番をするように、さしずをして下さい。そうしないと、弟子たちがきて彼を盗み出し、『イエスは死人の中から、よみがえった』と、民衆に言いふらすかも知れません。そうなると、みんなが前よりも、もっとひどくだまされることになりましょう」。
65 ピラトは彼らに言った、「番人がいるから、行ってできる限り、番をさせるがよい」。
66 そこで、彼らは行って石に封印をし、番人を置いて墓の番をさせた。
ヨハネ 14:26–27
26 しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってつかわされる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、またわたしが話しておいたことを、ことごとく思い起させるであろう。
27 わたしは平安をあなたがたに残して行く。わたしの平安をあなたがたに与える。わたしが与えるのは、世が与えるようなものとは異なる。あなたがたは心を騒がせるな、またおじけるな。
ヨハネ 20:1–18
1 さて、一週の初めの日に、朝早くまだ暗いうちに、マグダラのマリヤが墓に行くと、墓から石がとりのけてあるのを見た。
2 そこで走って、シモン・ペテロとイエスが愛しておられた、もうひとりの弟子のところへ行って、彼らに言った、「だれかが、主を墓から取り去りました。どこへ置いたのか、わかりません」。
3 そこでペテロともうひとりの弟子は出かけて、墓へむかって行った。
4 ふたりは一緒に走り出したが、そのもうひとりの弟子の方が、ペテロよりも早く走って先に墓に着き、
5 そして身をかがめてみると、亜麻布がそこに置いてあるのを見たが、中へははいらなかった。
6 シモン・ペテロも続いてきて、墓の中にはいった。彼は亜麻布がそこに置いてあるのを見たが、
7 イエスの頭に巻いてあった布は亜麻布のそばにはなくて、はなれた別の場所にくるめてあった。
8 すると、先に墓に着いたもうひとりの弟子もはいってきて、これを見て信じた。
9 しかし、彼らは死人のうちからイエスがよみがえるべきことをしるした聖句を、まだ悟っていなかった。
10 それから、ふたりの弟子たちは自分の家に帰って行った。
11 しかし、マリヤは墓の外に立って泣いていた。そして泣きながら、身をかがめて墓の中をのぞくと、
12 白い衣を着たふたりの御使が、イエスの死体のおかれていた場所に、ひとりは頭の方に、ひとりは足の方に、すわっているのを見た。
13 すると、彼らはマリヤに、「女よ、なぜ泣いているのか」と言った。マリヤは彼らに言った、「だれかが、わたしの主を取り去りました。そして、どこに置いたのか、わからないのです」。
14 そう言って、うしろをふり向くと、そこにイエスが立っておられるのを見た。しかし、それがイエスであることに気がつかなかった。
15 イエスは女に言われた、「女よ、なぜ泣いているのか。だれを捜しているのか」。マリヤは、その人が園の番人だと思って言った、「もしあなたが、あのかたを移したのでしたら、どこへ置いたのか、どうぞ、おっしゃって下さい。わたしがそのかたを引き取ります」。
16 イエスは彼女に「マリヤよ」と言われた。マリヤはふり返って、イエスにむかってヘブル語で「ラボニ」と言った。それは、先生という意味である。
17 イエスは彼女に言われた、「わたしにさわってはいけない。わたしは、まだ父のみもとに上っていないのだから。ただ、わたしの兄弟たちの所に行って、『わたしは、わたしの父またあなたがたの父であって、わたしの神またあなたがたの神であられるかたのみもとへ上って行く』と、彼らに伝えなさい」。
18 マグダラのマリヤは弟子たちのところに行って、自分が主に会ったこと、またイエスがこれこれのことを自分に仰せになったことを、報告した。
1 コリント 15:20–22
20 しかし事実、キリストは眠っている者の初穂として、死人の中からよみがえったのである。
21 それは、死がひとりの人によってきたのだから、死人の復活もまた、ひとりの人によってこなければならない。
22 アダムにあってすべての人が死んでいるのと同じように、キリストにあってすべての人が生かされるのである。